花のあと
投稿:外山 與子
今年の桜はゆっくりじっくりと堪能しました。
開花後の気温が低かったこともあり
花の期間が10日あまりも長かったようです。
宮崎市内の垂水公園、文化公園、日南市の花立公園に行って来ました。
温暖な気候の宮崎では、年中カラフルな花が咲いています。
でも桜にだけは特別な感情が湧いてきます。
あの淡くてはかない色がそうさせるのか
別れと出会いのこの季節だからなのかわかりませんが
日本にしかない「わび」や「さび」を身体で感じ
私も日本人なんだなぁとしみじみ思ってしまうのです。
![]()
丁度このタイミングで「花のあと」という映画を見ました。
主人公「以登」が恋いこがれる藩随一の剣士「孫四郎」と
風采の上がらない許嫁「才助」の生き方を
桜の花を通して繊細に描いてありました。
原作の藤沢周平の作品は
本当の幸せは何なのかを「武」を通して教えてくれます。
流血のある戦いは嫌いなのですが、
不思議と後からしみじみと暖かいものが広がってきます。
![]()
華やかさや技だけでははかなく散ってしまう。
生きていくためにはもっと大事なことがある。
桜を見ながら以登はそんな事を感じていたのでしょう。
以登が才助と共に生きていこうと決心した場面があります。
「ここに座ってずーっと桜を見ていました。」
という才助の言葉を聞いて以登はハッというような表情をします。
きっとこの人なら自分の心情を理解し、受け止めてくれる。
そう感じた一瞬だったと思います。
生きていく中で大切なものって何だろう。
それは、「共感する」ことなのではと思います。
そして才助のように
共感するだけでなく他者のために行動できる
人間としての大きさや強さも必要。
桜を見ながら、そんなことを考えていました。
春の嵐が来た後の開花でしたので
もう少し花見を楽しむことが出来そうです。
