2010年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
投稿に関するお問い合わせ

花のあと

 投稿:外山 與子

   今年の桜はゆっくりじっくりと堪能しました。
   開花後の気温が低かったこともあり
   花の期間が10日あまりも長かったようです。

垂水公園チェリーロード.jpg文化公園.jpg花立公園3.jpg

   宮崎市内の垂水公園、文化公園、日南市の花立公園に行って来ました。


   温暖な気候の宮崎では、年中カラフルな花が咲いています。
   でも桜にだけは特別な感情が湧いてきます。
   あの淡くてはかない色がそうさせるのか
   別れと出会いのこの季節だからなのかわかりませんが
   日本にしかない「わび」や「さび」を身体で感じ
   私も日本人なんだなぁとしみじみ思ってしまうのです。
 

花立公園4.jpg


   丁度このタイミングで「花のあと」という映画を見ました。

   主人公「以登」が恋いこがれる藩随一の剣士「孫四郎」と
   風采の上がらない許嫁「才助」の生き方を
   桜の花を通して繊細に描いてありました。

   原作の藤沢周平の作品は
   本当の幸せは何なのかを「武」を通して教えてくれます。
   流血のある戦いは嫌いなのですが、
   不思議と後からしみじみと暖かいものが広がってきます。

花立公園5.jpg
   華やかさや技だけでははかなく散ってしまう。
   生きていくためにはもっと大事なことがある。
   桜を見ながら以登はそんな事を感じていたのでしょう。


   以登が才助と共に生きていこうと決心した場面があります。

   「ここに座ってずーっと桜を見ていました。」
   という才助の言葉を聞いて以登はハッというような表情をします。

   きっとこの人なら自分の心情を理解し、受け止めてくれる。
   そう感じた一瞬だったと思います。

   生きていく中で大切なものって何だろう。
   それは、「共感する」ことなのではと思います。
   そして才助のように
   共感するだけでなく他者のために行動できる
   人間としての大きさや強さも必要。

   桜を見ながら、そんなことを考えていました。
   春の嵐が来た後の開花でしたので
   もう少し花見を楽しむことが出来そうです。
 

  花立公園.jpg